バーガーキングの攻めてるCMから見えてくること

アメリカのバーガーキングの、ワッパーが青カビに包まれていくCMが話題になっています。バーガーキングではすでにアメリカの国内400店舗で、保存料・人工着色料・香料なしのワッパーの販売をはじめており、今年中には国内すべてのレストランで切替が行われる予定だそう。
CMはツイッターでも見られます。

https://twitter.com/BurgerKing/status/1230115099660124160?s=20

CMでは34日に渡って、ワッパーがモフモフしたカビに包まれていく様子が見られます。そのビジュアルがショッキングであることからアメリカでは大変話題になっているようですが、カビだらけのワッパーを見てしまうと、今後ワッパーを食べるときに、青カビバーガーが想起されて食欲減退になるのでは?など、これがマーケッティング的にアリかナシかも議論されている様子。

日本は高温多湿で食品にカビが生えるのは日常のせいか、この映像を見てショックを受けて、もうワッパー(というかハンバーガー)食べるのトラウマになりそう!と思う人は少ないと思うのですがどうでしょう。

バーガーキングが防腐剤として、何を使っていたのかHP内を探したのですが分かりませんでしたが、臭素酸カリウムや、BHA、BHTあたりでしょうか。ファストフードのバンズは、冷凍したものを各店舗で都度温めて、それをその日のうちに食べてもらうという消費サイクルが短いものなので、保存料無くしても問題ありませんものね。
この手の取り組みをいち早く始めたのはマクドナルドですが、この衝撃的な広告によって完全にバーガーキングの方が印象付いたように思います。

ところでこのCM、表現手法に気を取られがちですが、私が最も気になったところは、ついにバーガーキングまで「無添加」「自然」に寄ってきたということ。健康や環境を重視するZ世代の台頭を機に、遂にバーガーキングのような、あえてジャンクの楽しさを訴えるマーケッティングで引っ張ってきたところまで方向転換を迫らているところに世相を感じます。