気になっていたお店、じき宮ざわさんに行って来ました。
冷たいお煎茶と、お酒でお出迎え。お茶碗の鷺の絵がかわいらしい。新さつま芋のレモン煮、奥はしいたけとモロヘイヤ、花巻ききゅうり。やさしいお味。
はもの焼霜、冬瓜、ささげのお椀。はもが香ばしく炙ってあって、それに負けないようにお出汁はしっかりしたお味。日本人の細胞にしみじみと行き渡ります。
お造りは、伊勢の石鰈と、一晩寝かせて旨味が増した鯛。鯛は藻塩でいただきます。ところで何故魚を一晩寝かせると旨味が増すのか?
これは魚に含まれるATPという成分が、死後時間経過とともに旨味成分のイノシン酸に分解されるからと考えられています。
じき宮ざわさんの名物料理の胡麻豆腐。結構大き目でたっぷり堪能できます。胡麻豆腐に粉をして焼いてあるのですが、外は香ばしくパリッとして、中はとろり、白みそのたれと炒り胡麻とが渾然一体となっていて美味しいーー。自分でも真似してみたくて、根ほり葉ほり作り方をうかがってしまいました。汗。
図々しい質問に優しく答えていただいて恐縮。
ご主人はすっきり、きりっとしたお若い方で、柿傳さんや高台寺和久傳さんで修行を積まれたそうですよ。
土鍋の羽釜で炊いた、炊きたてごはん。美味しくて珍しく何度もおかわりしてしまいました。
水茄子と季節の香のもの2種類。見た目通り瑞々しいお味でした。
大粒あさりのお椀。最後にまん丸のもなか(中は小倉あん)と温かいお煎茶で〆。
これは一番軽いお昼のコースで、3500円くらいだったかな? ご馳走様でした。
じき宮ざわ
京都市中京区堺町四条上ル東側八百屋町533-1
TEL:075-213-1326
12:00?(最終入店13:30) 17:30-(最終入店20:00) 木休
大丸デパートのそば、四条通から錦の方へ少し入ったところです。
錦からすぐなので、京都に遊びにいらした際、錦でのお買い物と合わせて行くのもお勧め。