有名なのは、スモーガスボードというビュッフェでしょうか。正直これは1回食べれば充分(1回食べなくても充分かも…)。
お勧めは、まず小エビ。これはスウェーデンの名物で、ボールに山盛り出てきます。季節によってはお腹にギッチリ卵を抱えていて美味しいですよ。あとは魚介類はサーモン、カキ。お肉は全体的に美味しいですよ。豚、鶏、羊が特にお勧め。ジビエの季節は鹿もお勧めです。
料理はイマイチで有名な北欧ですが、素材は良いのです。
肉はもちろん、酪農が盛んなので牛乳や乳製品も良いですよ。チーズはにおいが少なく食べやすいものが多いので、日本人好みだと思います。お土産にひと塊持って帰ってはいかがでしょう。
あと、今の時期は果物も最高潮に美味しい季節です。ブルーベリーやラズベリー、ブラックベリーにリンゴンベリー(こけもも)、いちごといったベリー類も味が濃くて日本のものとは違います。「本当はこんな味だったんだ!」と感激すること請け合い。
アンズやプラムも素晴らしい。Sergels Torg (セルゲル広場 )に出てる露天に、スウェーデン産の小粒のアンズやプラムが出ていたら是非是非食べてみてください。木で熟したアンズやプラムは甘味が濃くてジューシーで、陶然となる味。市場で買うのはちょっと(客引きがすごくて選びにくい)、という方は、Ahlens(オーレンス)の地下にあるスーパーHemkop(ヘムショップ)でお買い物すると良いですよ。私がスウェーデン滞在中もっとも良く買い物したスーパーですが中心地にあるのに、売り場面積も広く品揃えも良く、商品の回転も良いし青果売り場が充実しています(といってももう1年半行っていないのですが、たぶん変わらないと思います)。
ところで、「世界一臭い食べ物」シュールストレミング(Surstromming)を、スウェーデンに行ったら食べたいと思ってる方はいらっしゃるでしょうか? たぶんレストランでこれが食べられるところは無いと思います。いつでもどこでも食べて良いわけではなく、民家から離れた、例えば広場や公園のような屋外で食べます。日本のTVなどで大げさに騒ぎながら開けているのを見ますが、スウェーデンでもやはり新聞紙など盛大に広げて合羽を着て開缶します。
食べ方は、薄いナンやトルティーヤのようなスウェーデンのパンに、茹でたジャガイモや、たまねぎのスライスを並べ、そこにシュールストレミングを少しのせて巻き込んで食べるのが一般的かと思います。シュールストレミングは、くさややドリアンのように「臭いはすごいけど、食べたら美味しい!」ものではなく、「臭いもすごいけど、口に入れたらもっと大変、ついでに次の日くらいまで臭いがこみ上げてきて大変!」という食べ物だと個人的には思っています。スウェーデン人の知り合いでも、意外と食べたことがある人は少なく、これを好物という人も非常に珍しいと思います。
大分まずい方向に脱線しましたが、最後にもう一つ。あまり名物料理の無いスウェーデンですが、結構有名なのは「ミートボール(kottbullar) 」。普通のミートボールにこけもものジャム状ソースをつけて食べるアレです。このミートボール、どこでも食べられますが、私はKungstradgarden(クングストレードゴーデン)のVictoriaでよく食べていました。ここは観光地から近く、車が通らない公園に面しているオープンカフェスタイルのお店なので気持ちよく食事できますよ。