子供の頃から桜餅と言えば、長命寺の桜餅。関東の桜餅は小麦粉に寒梅粉を混ぜて焼いたクレープ状の桜餅が主流。長命寺の桜餅をいただくと、「もう春だなあ」と感じてほっこりした気分に。もちろん東京にも道明寺の桜餅もありますし、味だけでいったら私は道明寺の方が好み。長命寺の桜餅は大人向け、というか渋好みの味で、大きな桜の葉が3枚位ついていて、葉は食べず、皮に残るしっとりとした感触と、ほのかな桜の葉の香りを楽しみながら中のお餅を食べます。
写真は鶴屋吉信の道明寺餅。京都が本店ですが、東京にある支店が実家のそばだったため、私には馴染みのある故郷の味のひとつです。季節ものはあまり冒険できずいつも子供の頃から食べていたものになってしまってちょっと反省。来年は大冒険してみようかな。鶴屋吉信の桜餅は、まわりの道明寺粉部分は甘味は控えめ、中のこし餡はみずみずしく、比較的甘めで、桜の葉は柔らかく、お餅と一緒に味わうように出来ています。老若男女、多くの人に好まれる味。と、書いたはなから、夫がこの桜餅を食べたがらず自分で全部食べるハメに!
ま、小ぶりだしいいか…。
山本や
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