リンゴの木の上のおばあさん

かわいいお友達ができました。友人の娘さんにお芋のお菓子をあげたところ、お礼のお手紙をくれたのですが、なんと友人にも内緒で書いて出してくれたとのこと。
お母さんにも見せないという手紙をお見せするのもの何なのですが、あまりにも可愛いのでちょっとだけお見せします。

オウムの絵も上手。あまりに上手なので、親が描くのを手伝ったのかと思ったのですが、全部自分で書いて、住所も書いて切手も貼って、中にビーズのハートのおもちゃも入れて、こっそり送ってくれました。
私も張り切って今日は半日仕事そっちのけで、イラストもりもりのお返事を気合を入れて書きました。またお手紙がくるといいなあ。

彼女は小学校3年生なのですが、私が小学3年生くらいのときに一番好きだった本は「リンゴの木の上のおばあさん」という本です。もしかしたらブログにも書いたことがあるかも?

絶版になってしまったようで、中古本しか出回っていないようなのですが、オーストリアの作家、ミラ・ローベさんの作品で、アンディという男の子がある日ぶっ飛んだおばあさんに出会ってさまざまな冒険をするというおはなし。

この本で私が何度も何度も繰り返し読んだページはこちら。遊園地に出かけたアンディとおばあさんは、ぷりんぷりんの長いソーセージにからしをつけて食べて、口が辛くなったので、次はうすももいろの綿菓子(塩谷太郎さんの翻訳もまた最高!)、口が甘くなってしまったのでまたソーセージと延々満腹になるまで交互に食べるという場面です。
親だったら絶対やらせてくれなそうなことを、アンディと一緒になって次々とやらかす婆さんです。
この他にもオーストリアっぽい食べ物がたくさん出てくる本で、そこにもグッときて夢中になりました。トプフェンという白チーズに茹でたじゃがいもと、カブを添えた昼食など、今読んでも気持ちが高まる異国の食文化に満ちた本です。