アマン東京の課題

私はまさにアジアンリゾートブームとか
アマンジャンキーといったブームに乗せられた世代。

初めて行ったアマンリゾートは、
1990年代のアマンプリ。
その時の衝撃たるや。

別次元の空気感が流れるリゾートの作りに、
まさに別天地、日本では得られない体験とホスピタリティに
非常に感銘を受けて、
アマン素晴らしい!アマン最高!
と脳に刷り込まれました。

その後、アマンプロ、ルメレザン、アマヌサに行きました。

アマンプリ、アマンプロ、ルメレザンは
1990年代に行ったのですが、
当時のこうしたリゾートは、
富豪のドイツ人や、やたらおしゃれなゲイカップルなどが多く滞在していて
そのファッションやライフスタイルを見るのも眼福でした。
(全身シャネルの新作クルーズラインとか)

バーなどでこうしたゲストたちとちょっとおしゃべりするのも、
何しろ全く異次元の世界の人たちなので
こちらとしては大変楽しく、
当時アマンリゾートに行ったことは素晴らしい思い出となっています。

その後、世界の経済状況も急激に変化して、
貧富の差はますます開き、
桁違いのお金持ちがどんどん増え、
もう、当時の贅沢なリゾートなどを遥かに飛び越えて、
ラグジュアリーリゾートがどんどこ増え、
富豪はクローズドな世界で遊ぶようになった現在、
私のようなど庶民が、世界のお金持ちの世界を覗ける場所は
無くなってしまったように思います。

と、前置きが長くなりましたが、
当時、日本にアマンは無く、
「京都にアマンが出来るらし」などの噂を聞いては、
わくわくしていたものです。

出来る出来ると言われつつ、大分経って、
アマン東京が2014年12月に開業。

出来てすぐのころに、アフタヌーンティーに出かけようと
思ったところ、ずっと予約がいっぱいと聞いて、
そのうちにーと思っていたら何と3年半も経ってしまいました。

で、ようやく行ってきました。
アマン東京のブラックティー。
今はあまり予約待ちも無いようです。

伺う前に、口コミサイトをいろいろと読んでいったのですが、
あまり芳しくない評判も結構な数あり。
あのアマンなのに?
と不思議に思いつつ熟読。

伺ってみて、
厳しい意見があることにも正直納得。

確かにサービス研修は思い切ってオークラかどこかに
お願いしたほうが良いかも。

今日び、普通のカフェでも英語も出来て、
サービスもしっかり出来る方多いから、
メニューの説明もあやふやなサービスは
目立ってしまいます。

アマンと言えば唯一無二のホスピタリティ、
という部分がウリで、ゲストはそこに期待するので
ちょっとここに問題があるのは課題ですね。

日本はホスピタリティのベースがとても高いので、
そこを超えるようにしないと、
印象に残るような感動は与えられません。
日本の老舗ホテルとの差を縮めるのは、
今のままだと難しいかも。

全然景色が見えないロビーっぽいとこでアフタヌーンティーだと
席数増えて収益アップには良いけれど、
お客様は少し不満に思う方いらっしゃると思います。

アマンはゲストがまばらなところも良いところなんだけど、
東京のような大都市だと、それは難しいのかな。
アフタヌーンティーはゲストぎっちりで、
香港ペニンシュラのロビーのように
華やかで賑やかな空間という演出でもないので
ちょっと戸惑います。

口コミには丁寧に改善点を指摘している方が多いけれど、
改善されている様子が無いのも謎です。
紅茶の扱いとか、すぐに改善できると思うのだけど。

アマンマジック、東京でも発揮していただきたい。