亡き祖父の回顧展、
「富永直樹生誕100年記念展」が開催されている長崎に行ってきました。
ご尽力いただいた関係者の皆様にはただただ感謝です。
私たち家族にとっては、製作過程を含め、懐かしい思い出がいっぱいの作品を沢山展示していただいています。
人気ボクサーだった海津文雄さんがモデルの作品です。
私が生まれる前に作られた作品ですが、長くアトリエにあったので私にもなじみ深く懐かしい作品です。
年代によって作風を変えていった祖父ですが、私はこの時代の作品が力強さがあって好きです。
こちらの「新風」は首相官邸に展示されている作品です。
学生時代、美術系に進みたいと思ったこともあるのですが、努力では越えられない才能の壁というものを子供心にもはっきり感じて、結局美術の道に進めませんでした。時々そのことを後悔することもあるのですが、やっぱりこれで良かったのかも知れないと今は思っています。
祖父が大学3年生の時の作品。
大型の作品もひとつ展示していただいています。
本物は奥羽大学に設置されているので、なかなか見ることが出来ないのと、本物は高い台座に載っているのでこんなに間近に見るのは私も作成中以来。あたらめて彫刻刀のタッチなどを近くで見ることが出来て嬉しく思いました。
長崎に設置されている祖父の作品のひとつ、グラバー園に置いてある、トーマス・ブレイク・グラバー之像。
これはレプリカで、本物はこちら。
グラバー住宅の横にあるので、お出掛けの際は是非見てみて下さい。
生誕100年展は、12月23日まで長崎県美術館2Fで開催されています。
開催中、学芸員の方によるギャラリートークもあります(私たち家族も、学芸員の方の説明をうかがうのはとても新鮮でした!)
日時│12月8日(日)、22日(日)14:00~
会場│企画展示室
料金│無料(ただし本展観覧券が必要)
つづく