Monthly Archives: 3月 2011

◆内部被曝

3月 30th, 2011 in 食や栄養のはなし

内部被曝ってどんな場合があるかな、と考えたら、あれですね、PET検査。PET検査の1回あたりの内部被曝線量は2ミリシーベルトくらいのようですね。PETの場合はほとんどの放射性物質が尿に排出されるようですが。

今、食の暫定基準値は上限が年間50ミリシーベルトになっていますが、PETで考えると年間20回以上受けるのと同じことですよね。こう考えるとやっぱり50ミリシーベルトって子供にはちょっと多い気がします。できれば10ミリシーベルトくらいに抑えた方が良いのではないかと個人的には思います。

エビデンス等はさておき(とはいえ今の日本と同じ状況のエビデンスはないのだけど)、小さな子供がいたら、年間10ミリシーベルトに収まるぐらいで考えて食べさせるかな。

◆暫定基準値変更無し

3月 29th, 2011 in 食や栄養のはなし

食品安全委員会で暫定基準値の引き上げはされませんでしたね。セシウムは引き上げ余地ありとのことですが、あまりガンガン上げてると余計不安をあおるでしょうから、変更無しで良かったと思います。

ところで被曝の例として、レントゲンやCTなどの外部被曝との比較が必ず出てきますが、内部被曝と外部被曝って同列で比べられるものなのでしょうか?私もまだ勉強中でこの辺りがよく分からないところです。

京都でもいたるところで募金活動が行われています。特に今は春休みのせいか、学生さんが一生懸命呼びかけをしているのが目立ちます。その前を素通りするはすごく辛いのですが、募金は使用用途がなるべく明確なところにしたいと思い、京都からの災害医療チーム派遣費にまとめて募金しました。復興までの道程は長いでしょうから、また都度できる限り募金を続けたいと思っています。そんな中で東北産のりんご売りを装った義援金詐欺などがあるそうで、本当に呆れます、が、私もひっかかりかねない手口なので気をつけたいと思います。

◆昆布・ワカメで被曝予防は期待できない

3月 27th, 2011 in 食や栄養のはなし

昆布やワカメで被曝が予防できるかに関しては、厚生労働省が、はっきりと「期待できない」と公表していることが報道でも随分取り上げられているようなので、大丈夫だと思うのですが一応書いておきます。

海藻類では期待できない理由は、海藻が実際に消化吸収を経て、どのくらいヨウ素が甲状腺に取り込まれるか、個人差や海藻自体の個体差もあり不明なことや、実際に甲状腺がんの発症が心配されるほどの大量被曝の場合、予防に必要な量を海藻類で摂取することは難しいので、被曝予防はやはり安定ヨウ素剤の服用が一番。

ちなみに安定ヨウ素剤を服用する場合、13歳以上40歳未満の場合1日にヨウ素量76mgなのですが、これを昆布(乾燥)で換算すると約70gくらい。こんなに昆布を食べたら間違いなく消化不良を起こし、ヨウ素吸収どころではありません。

ところで、厚生労働省発表の「日本人の食事摂取基準2010年版」によると、日本人の1人1日当たりのヨウ素平均摂取量は約1.5mg。18歳以上の男女の摂取上限は2.2mg(年齢別上限値はこちらの5頁)となっています。

私は水に対して2%目安の昆布で取った出汁を1日に200ccくらい摂取しているのですが、これだと既に約2.5mgくらいのヨウ素を1日に摂ってることになり、摂取上限をオーバーしてます。ワカメ入りのおみおつけにしたら更にオーバー。何が言いたいかというと、そもそも日本人はヨウ素はよく摂っているのです。むしろヨウ素の過剰摂取による甲状腺機能低下などを心配した方が現実的なくらい摂っています。

なので、これまでの生活以上に頑張って海藻を摂ったところで、放射性ヨウ素被曝予防は期待できません。また40歳以上の人(妊婦さんは除く)は放射性ヨウ素による甲状腺がんのリスク上昇はありません。海藻類を予防になると思って食べ過ぎて、体調を悪くされる方がいませんように。

◆放射性物質の規制値緩和

3月 26th, 2011 in 食や栄養のはなし

内閣府の食品安全委員会が、放射性物質の暫定規制値の許容範囲を広げる方針を固めたそうですね。現在の暫定基準値および、放射性物質と食品のQ&Aはこちらに詳しく記載されています。

IAEAが定めるの緊急時における水や牛乳の基準値(43-44頁)は、ヨウ素131が3000Bq/Kg、セシウム137が2000Bq/Kgなので、こちらに合わせて来るのかも知れませんね。

現在の基準値を、厚生労働省発表の「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」を元に表にまとめてみました。


ぷ、プルトニウム…、摂っても大丈夫なものとは知りませんでした。人生でプルトニウムやウランの摂取量を語る日が来るとは思っていませでした。プルトニウムの消化管からの吸収率は極めて少ないそうです。50%致死量が体重70kgの人の場合、経口で32グラムだそうですから、まあ上記の基準なら安全範囲なのでしょうか。

次の基準値がどのくらい引き上げられるか分かりませんが、とりあえず今の基準値に収まっているものは大人は食べても問題ないと私自身は判断しています。

◆水のはなしの続き

3月 24th, 2011 in 食や栄養のはなし

NHKのクローズアップ現代を見ました。番組内で、日本産科婦人科学会が、水道水の放射性物質のついての見解を出していると案内していたので、早速見てみました。
「水道水について心配しておられる妊娠・授乳中女性へのご案内(日本産科婦人科学会公式サイト内)」。

結論としては、今の基準で大丈夫と言うことのようです。ドキュメント内では妊娠中の女性が、1日1リットル妊娠期間中に200ベクレル前後の水を飲んだ場合で計算されています。すると、1.232ミリシーベルトになり、これは米国産婦人科推奨の50ミリシーベルトを大きく下回るので心配ないとのこと。

この計算には飲料分だけで煮炊きにつかう水分が入っていないのではないかと思われるのですが、煮炊きの分も入れると通常は2リットルくらいが1日の消費量になると予想されます。なので倍で考えた方が良いと思うのですが、それでも50ミリシーベルトには遠く及ばないので大丈夫そうですね。
とはいえ、日本産科婦人科学会でも飲料としては水道水以外をすすめているようなので、煮炊き以外の水分は水道水を避けた方がより安全かも知れません。

ところでこれはヨウ素131の話なのだと思うのですが、セシウムはどうなんでしょう?