すぼらご飯

食事の支度をしたくないとき、よくあります。
料理の仕事をしていると、家でも凝った素敵なお料理を食べているのだろうと思われるのが辛いとこなんですが、実際にそんなことはありません。

料理の仕事が続くと、もう家の食事の用意をする気力が残っていないこともしばしば。でも外食をするのも疲れるので、お惣菜を買って楽したいと思って、仕事終わりにデパ地下などに行くことも。
ただ、お惣菜コーナー見てまわると、「これ、作ったら簡単なのになー」「作ったら安いのになー」と思ってしまって結局買えずに、簡単なものを作ることになります。

ご飯を作りたくないとき、一番簡単でそれなりに満足度が高いものが出来るのは、オーブン料理。とにかくオーブンに肉や野菜を突っ込めば何とかなるのでよくやります。

これは、冷凍庫にあったラムブロックと、野菜カゴの片隅でしなびていたトマトとトウモロコシ。ラムブロックに塩、こしょう、マジョラムをすり混んで、180度のオーブンで40分くらい。

オーブンに入れている間に浸水時間がいらないタイ米を炊いて、あとは冷蔵庫にあった玉ねぎの酢漬けを加えただけ。こうした簡単なものでも、素材も把握出来ているし、調味料もコントロールできるので、身体への負担も少なく、食べ終わった後にやっぱり作って良かったと思えます。

余裕がある日には料理を多めに作ってストックに回してます。

これはすじ肉を使ったシチュー。右奥はしゃものガラでスープを取っています。どちらも材料と水を鍋に入れて火にかけてるだけの簡単なものです。
最近の家庭料理は、気取らず気張らず、簡単、簡素な方向が流行っていますが、うちで食べるものは、映えないずぼらご飯で良いと思います。
家ご飯は素材、調理法、調味に気をつけられるのが何より良いところ。食べて健康はまずは家ご飯が基本だと思っています。