◆マナーの話

少しだけ和食をいただきに行く際のマナーの話。基本的には楽しく美味しくいただくのが一番のマナーだと思うのですが、ときどき気になることもあるのでちょっと。割烹などで気になるのが、立派な指輪をしている方。お茶の心得のある方はよくご存じだと思うのですが、お店によっては高価な器や繊細な器でお料理が出てくることもあるので、器を傷つけないためにも、デコラティブな指輪やブレスレッド、宝飾時計などは外した方が良いと思います。カウンターやテーブルが漆塗りのお店などもあるので、器だけでなくテーブルを傷つけないためにも。「そんなことで傷付く?」と思うかも知れませんが、案外傷つくんですよ?。以前、実家でガラスのテーブルを使っていたことがあるのですが、立派なダイヤの指輪をしたお客様が帰られた後、テーブルに傷が一杯付いていてビックリしたことがあります。特に擦っていた訳でもないのに、やっぱりダイヤは固いんですね。

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あとは、何より冷たいものは冷たいうちに、熱いものは熱いうちにいただくこと。一品ずつ注文してゆっくりお酒を楽しむ場合は良いのですが、時間がタイトなお昼におまかせをお願いして、お話に花が咲いてお食事が進まない方を見ると、「お料理が冷えちゃう??」とジレジレします。美味しいものは是非美味しいうちに。心を込めて作ってくださったお料理は、いただく方も全身全霊、五感に神経を傾けて味わうのが最大のマナーだと思います。
と、これだけでは何なので、プチマナーを。写真のお箸のように、大抵のお料理屋さんでは利休箸に紙の箸帯が巻かれています。これの取り方ですが、破るとお店や同席した方との絶縁を意味することになるので、破らずすっと抜いてくださいね。