東京駅の駅弁で一番高いのはNREの3800円のお弁当、という話を聞き、早速食べてみました。
しっかりとした風呂敷には「極附」の字が染め抜きになってます。風呂敷をとくと、掛け紙の絵は橘右之吉氏の手による「蘇我五郎時致」の絵。凝ってますね。
お品書きもこんなに長いのです(クリックすると大きくなります)。
それぞれの素材の産地などが詳しく記載されています。素材は有機野菜をはじめ各地のこだわり食材を厳選、合成着色料は使用せず、添加物の使用も極力控えているとのこと。特にお米にこだわっているようで、全国米食味分析鑑定コンクール金賞米を使用。
一の重は、車海老艶煮、黒豚の味噌漬け、天然岩海苔煮、蛎旨煮、本ずわい蟹の菊花和え、日向鶏の柚香焼き、烏賊呂焼き、穴子八幡巻、棒鱈旨煮、こんにゃく煮、木の葉南瓜、煮物、飾り人参、花蓮根、栗渋皮煮、ごまゆべし。
とにかくタンパク質が多いです。味は濃いめで、関東の味、といえば関東の味かな。ちょっと喉が乾きそうな味。この中で美味しいと思ったのは、本ずわい蟹の菊花和えと、岩海苔でした。
ニの重はご飯、玉子焼き、しめじ旨煮、梅干し、瀬戸内海床節旨煮、甘鯛若狭焼き、竹の子土佐煮、白舞茸の天ぷら、蒲鉾、初地神酢漬け。
こちらもタンパク質が多いです。全体的に濃い味のタンパク質のおかずが多くて、ご飯が少な目で食べ切れません。でも、ご飯は駅弁にしては格段に美味しかったですよ。
全体的に「汁気足りない」というか、タンパク質が多く、ちょっとジューシーさに欠け、味が濃く、駅弁の域を出ていないのが残念でした。正直京都の老舗弁当とはちょっと差を感じます。折角風呂敷や掛け紙、お品書きなどに凝って、素材にも凝っているのに残念。