◆この3ヶ月のこと
3ヶ月ほど前に母が急逝し、ちょっと前後の記憶が無いくらいの大変な混乱が一気に押し寄せてきたのですが、ようやく正気を取り戻してきました。
11月の終わりに母は旅立ったのですが、そこからが怒涛の日々がはじまり。
葬儀の喪主として決めることやることいろいろ、そうこしているうちにもともと体調イマイチだった父がぶっ倒れて入院。
折り悪くコロナ流行中で搬送先の病院が思うように決まらず、自宅から遠く入院アメニティなどもないもろもろ不便な病院に入院(ICUに長く居すぎてその後一時期歩けなくなりリハビリ転院したりでこちらも大騒動)、折り悪く私の会社の決算が11月だったり、こんなことは序の口で、ここには書けないような問題が次から次への雪崩のように起こって息付く間もない日々でした。
生まれて始めて3日間完徹もしたりで、2月の末にふと鏡を見たら、ものすごーくやつれた自分が映っていて度肝抜かれ、あまりのショックにそのころから少しずつ正気が戻ってきました。
幸い仕事に穴を開けることもなく、母が亡くなって1週間しないうちに関西出張もしたり。
でも、自分では仕事はこなせている気がしていたけど、もしかしたら知らないところでご迷惑をかけていたかもしれません。
で、正気を取り戻して直面しているのが、多くの人が体験するという人生の試練、実家の片付け問題です。
母が亡くなったばかりのころは、非常にメソメソしていたので、1年くらいはすべてそのまま、まるで母が今もそこに暮らしているように家を保ちたいと思っていたのですが、正気が戻ってきた昨今、自分が元気なうちに片付けないと大変なことになると震え上がり、片付けをはじめました。
◆祖父母の遺品整理
実家の片付け問題、実のところここ15年くらい、祖父、祖母が亡くなってから断続的にずっと取り組み続けている難題でもあります。
祖父は家で仕事をしていたのですが、彫刻家として何メートルもある大きな彫像を作っていたりしたため、尋常じゃない量の材料道具類があり、仕事の道具を処分するだけでちょっとした町工場を片付けるくらいの大変さでした。
加えて祖父母は戦争経験者ですので、モノは絶対捨てたくない人たち。
更に買い物命、贈り物はするのもされるのも大好きという人たちでしたので、家に残された荷物はゆうに普通の人の家の5件分(もっとかも)はある状態。
これをいろいろな方の手を借りながらも、基本的に母と私が長きに渡って片付け続けてきました。その片付けがまだ完了していない状態。
母は片付けが大変すぎて病気になってしまったのかな、と思ったりもして涙
本当に片付けって心身ともに負担なんですよね。
◆50代は片付け適齢期なのかも
祖父母の家の片付けに取り組み始めたときは、私もまだ30代半ばで若く体力気力も充分あったので、どんどん判断してバリバリ片付けられたのですが、反面、30代はまだ未来に対して不確定要素が多く、夢や希望もある世代。
「こんなの持ってると将来役立つかも」「これは歳取ったら使おう」などなど邪念が湧いて処分しきれないものも多く、結構な量の荷物をそのまま残してしまっていました。
しかし齢50も過ぎると、自分の将来もかなり見えてくるし、人生は思いの外短くあっという間に過ぎていくことを実感しているので、還暦、何なら70歳までも割とあっという間な気がしてくる。
まだ気力体力が残っているうちに片付けを終わらせて、余力を人生を楽しむことに振り向けたい。そんな気持ちから本気で片付けに取り組み始めました。
これまでシンプルライフとは対局の、モノ過剰ライフにどっぷり浸かってきた思考・志向を改めつつ、快適な暮らしを目指していきたいと思っています。
※写真は実家の庭に咲いた梅。主不在になっても、厳しい冬を耐え、芽吹く姿に励まされます。だがしかし、庭仕事もまためちゃめちゃモノを産生するんですよね。庭の片付けにも苦労してます…。
※このブログはモノを過剰に持っている筆者が、今後の人生をスッキリ過ごすための片付け記録です。すでに断捨離や片付けなどにハマって、ある程度片付いた生活をしている方には全然参考にならないと思われます。人生も家もとっ散らかっている方、お仲間です。一緒に頑張りましょう!