安中千絵の食ブログ

You are what you Eat

Archive for 9月, 2009


◆未来の食卓

東京で、絶対見ようと思っていた映画、「未来の食卓」を観てきました。これはフランスのある小さな村の、「小学校の給食と、高齢者の宅配弁当をオーガニックにする」という試みを追ったドキュメンタリー映画です。食育や味覚教育といった方面で興味があって観に行ったのですが、内容的には農薬や除草剤の被害にフォーカスされたもので、非常に考えさせられるものでした。

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映画の中で、農薬の健康被害に警告を発する研究者が、「エビデンスはあるのか?」という質問に、「エビデンスなど悠長なことを言っている場合ではない。現実をみなければならない」と答えていたのが非常に印象的でした。
確かに疫学的エビデンスなどと言っていたら、間に合いません。20年後に「○○の農薬散布は白血病の主要原因」などと言われてもどうにもなりませんから。

農薬・除草剤、日本は世界でも使用量トップクラスです。ただ、農薬類は作物によっても使用薬剤、使用量が異なるので、単純に使用量の合算では比べられないですし、日本は残留農薬に関しては厳しい基準を設けているので、「世界一レベル、あわわわー」と単純に思わない方が良いとは思います。それでもやはり農薬・除草剤の被害というものを、私たちももっと積極的に考えていかないとならないのは確か。日本は全く農薬による健康被害・影響はありませんということはないでしょうから。

私は以前、地域間健康格差についての研究をしていたのですが、農薬散布というくくりでものを考えておらず、これを統計にかける際考慮しなかったのですが、もしかしたら農薬散布地域とそうでない地域の疾病構造には差があるかも知れませんね。

「農薬を使わないと作物が出来ない」という発想から、「どうやったら農薬を使わない農業が実現できるか」「できることからやってみよう」というように、考えを国全体で変えていくべきでしょう。

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私自身の農薬類に対する姿勢は、「恐れすぎず、安心しすぎない」です。自宅での料理に使う野菜は、できる範囲でオーガニックにしていますが、果物や、豆腐など加工されてしまっているもの、外食に関してはそこまで求めません。外国の作物に関してはポストハーベスト(収穫後に使う農薬)が気になるので、扱いや量には気を付ける、といった程度です。日本はそもそもオーガニック製品が少ないので、できることも限られていますし。

こちらの2007年の統計をみてみると、
オーガニック作物の作付け面積が一番大きいのは、オーストラリア。オーガニック農地/全農地面積の割合いが高いのは、リヒテンシュタイン(約30%)、オーストリア(13%)、スイス(11%)あたりの比較的冷涼な地域のようですね。
ちなみにフランスは1.92%、日本は0.14%となっています。

0.14%の農家の方を微力ながら応援してゆければと思っています。

映画『未来の食卓』

◆うちごはん

うちは食卓の照明が暗いのですが、カメラを変えたので、暗いところでもある程度写るようになりました。普段は夕飯の時間がとても遅いという事情もあって、夕食はあっさりした和食がほとんどですが、たまに早く夕飯をとれる日はワインを開けて、こんな感じの料理が多い我家です。

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美味しそうな北海道産のぼたん海老があったので、前菜がわりにぼたん海老。オリーブオイルと塩で食べるつもりでしたが、海老そのものがとても美味しかったので、結局何もつけずそのままいただきました。

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東京にいるときから、「京都帰ったらタブレが食べたい!」と思っていたので、早速つくりました。クスクスのサラダ。中近東の料理ですが、フランスでも親しまれているようですね。この日は、きゅうり、トマト、パプリカ、たまねぎ、フレッシュミント。うちはコリアンダーを入れたり、野菜もそのときどきでいろいろ。クスクスはあっという間に出来るので、忙しいときに最適。

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良い鯛があったので、アクアパッツァ。タブレにしても、アクアパッツァにしても短時間で簡単に仕上がるお手軽料理です。

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パンはイタリア風パンを、近所のパン屋さんで調達。ここのパンは味わい深く美味しいんです。シチリア島のビオのカタラットとともに、のんびりした夕食。デザートには、黄桃とイチジクを食べましたよ。洋食は和食に比べ、用意も片付けも楽で助かります。

◆富士見堂のおせんべい

京都へ帰る途中、東京駅グランスタで、お煎餅大好きなお友達おすすめの富士見堂のお煎餅を買ってきました。

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これは東京駅限定の銀の鈴を模した「東京鈴せんべい」。
緑が「緑茶オ・レ」、奥が「生醤油」、右が「青のり焼塩(揚もち)」。どれもあっさりした味わいで、お煎餅というより、モダンなライスクラッカーといった味。お茶より、お酒のおつまみやチーズなんかに合う感じかな。他にアールグレーなど面白いフレーバーのものがあります。

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お米の美味しさが感じられるお煎餅って今、本当に少ないんですよね。デパートなんかで探してもほとんど無いし。シンプルな味付けで美味しいお煎餅、もっとどこでも買えるようになることを願ってます。

◆東京いろいろ

生きています。そして食べています。

しばし東京に帰っていたのですが、いろいろ美味しいものをいただいてきました。初日はまず「Restaurant-I」(レストラン アイ)で素敵な会食。
こちらは、ニースの一つ星レストラン「KEISUKE MATSUSHIMA」の松嶋啓介さんがプロデュースするお店ということで、随分話題になったお店です。エグゼクティブシェフ神保佳永氏のデジュネをいただきました。

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コンセプトは「地産地消の東京キュイジーヌ」だそう。左は冷たいコーンスープと、とうもろこしのパンケーキ。右は東京Xポークのリエットとフォアグラ。ころんとした付け合わせは、なんと甘く煮た里芋。付け合わせは、ビオのお野菜。で、これに合わせて出してくださったワインが、甲州。

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お魚料理。上にのってるいるのは、千葉産の落花生のペースト。ワインはサルディーニャ島のものと。

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お肉は、軍鶏だったと思う…(ちょっと前のことはすぐ忘れます)。お肉の下は加茂茄子の味噌田楽風のもので、和を感じる一皿でした。これはロワールのピノノワールと。

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デセールは紫蘇のシャーベット。さわやかで美味しかった!お店特製のリモンチェッロと。ハーブティーはハーブ農園から取り寄せたフレッシュブレンドです。

店内には、こどもが描いた野菜の絵が飾ってあったりと、楽しい試みがいっぱい。お店の方も神保シェフを筆頭にみなさん、若くはつらつとしていてとても気持ちの良い空間でした。お店のまわりも緑がたっぷりで気持ちよく、その清涼感がお店の中までただよっています。地産地消など素材に気を配っている点も共感できるお店でした。またお友達とうかがいたいと思います。

Restaurant-I (レストラン アイ)
東京都渋谷区神宮前1-4-20 パークコート神宮前1F Restaurant-I
TEL 03-5772-2091
ランチ  11:30?15:00 (LO 13:30)ディナー 18:00?22:00 (LO 21:00) 月休
個室2室あり。個室には大型テレビなどもあって、会議やパーティーも対応可。個室専用のお化粧室もあって、プライベートパーティーなどにもピッタリな感じでした。

これを皮切りに、

某日:有楽町のアピシウスでディナー。ワインのコンディションががすごく良くて、シャンパーニュ→Poilly Fuisse→Volnayと近年珍しく結構飲みました。

某日:グッチーナ。あれもこれもと食べたいものを欲張りにお願いして(岩のりのゼッポリーネ、お野菜の前菜いろいろ、4種のチーズのパングラタン、からすみのパスタ、うにのパスタ、カシュー仔豚のロースト)大満足の夜でした。

某日:銀座のインド料理店、カイバル(Khyber)に大学の同級生達と集合して、おしゃべりの止まらぬ夜。

某日:広尾のひらまつで優雅なデジュネ。
シャンパーニュ抜きのベリーニを食前にいただいて、アミューズはフォアグラのムースのジュレがけ。お魚は白イカと巻き海老をイカ墨のリゾットと。お肉は低温調理した、やわらかくジュがたっぷりの鶏胸肉のロースト。チーズは、フレッシュチーズを少し、イタリアのはちみつといただいて、デセールは、ショコラとパイナップルのムース、ココナッツのアイスクリーム添。美味しい素敵な時間を過ごしたため、この日は夜まで終日楽しく浮かれた気分でした♪

楽しく充実した東京滞在でした。
今日から9月。恐ろしいほどのスピードで時が経ちますね!(もう年末、来年の話で焦ります)