抗がん剤しびれ予防のつづき

手術用手袋による血流圧迫に
しびれ副作用予防効果があることを知ってからは、
身近な方で、手足のしびれの副作用が報告されている
抗がん剤治療を受ける方には、
研究の内容や友人が行った圧迫方法などについてお伝えしています。

でもこれで副作用が本当に予防できるかは分かりません。

研究でも副作用予防効果が全員にみられたわけではないですし、
私の友人はオリジナルの血流圧迫を行って、
しびれの副作用は出ませんでしたが、
これが本当に圧迫による効果だったのかは不明です。

もしかしたら、なにもしなくても副作用は出なかったかもしれない。

ただ、手足の指を圧迫する方法は、
手術用手袋を使う、輪ゴムを使う、テープを使う、
加圧靴下を使うなどいろいろありますが、
あまりお金もかからず、気軽にチャレンジできるので、
やってみて損はないと思っています。

実際にやってみようと思う時、
主治医にどう伝えるか?
これもまた結構ハードルが
高いことのひとつかと思います。

乳がんでのパクリタキセル投与では
既にエビデンスがあるので、
もし主治医の先生がこのことを知らなくても、
エビデンスがあることを伝えれば、
抗がん剤投与時に血流圧迫をしたい旨
受け入れてくださる場合が
多いのではないかと思います。

パクリタキセルは乳がん以外のがん、
胃がんや子宮体がん、卵巣がん、
肺がんなど他のがん治療にも
使われる抗がん剤ですが、

乳がん以外のがんを専門としている方には、
まだあまりこの研究に関しては、
知られていないように思います。

私の友人は、関東の大規模病院で治療を受けていましたが、
主治医の先生は、パクリタキセルのしびれ副作用予防に関して
ご存知ではありませんでした。

友人の主治医は、
柔軟な考えをお持ちの医師だったことと、
彼女が薬剤師であったため
「薬に関しては僕より詳しいと思うから」と、
彼女の考えを尊重してくださったので、

パクリタキセルはもちろん、エビデンスのない
オキサリプラチン投与の際の圧迫も快諾してくださいました。

でも、普通はなかなか先生にこうした
規定外のことをやりたい旨伝えるのって勇気がいりますよね。

忙しそうな先生に、説明するのも気がひけるかも知れません。

主治医に話しにくい場合は、
まずは看護師さんに相談してみるのも良いと思います。

また先生によっては、こうした規定外のことを
いちいち認めているとキリがないので、
一律禁止と考える方もいると思いますが、
聞いてみる分にはリスクゼロですし、
これで副作用が予防できればラッキーなので、
パクリタキセルやオキサリプラチンなど、
手足へのしびれの副作用がある抗がん剤治療を受ける方は、
手足の血流圧迫を提案してみることをおすすめしたいと思います。