パクリタキセルによる痺れ予防その③

前回からの続きです。

パクリタキセル(タキソール、アブラキサン)など
タキサン系の抗がん剤投与による、
手足のしびれの副作用を防止する方法として、
もうひとつは、
マイナス25度〜30度に冷却したフローズングローブを使う方法です。
Journal of the National Cancer Institute, 1 February 2018,
https://doi.org/10.1093/jnci/djx180

この方法も、冷却によって手足の血流を阻害することで
しびれ予防ができることが報告されています。
また、こうしたフローズン(アイス)グローブを使った
副作用予防研究は、この他にも以前から各地で行われているようで、
しびれや、爪や皮膚へのダメージへの改善効果が認められているようです。

ただ、冷却そのものがストレスが多い方法のため
離脱者もあるようです。

確かに90分間も凍ったグローブに手足を入れているのは
大変そうです。

あと、冷却ミトン一組が3万円くらいするようなので、
手術用手袋に比べるとそこもハードルが高いかもしれませんね。

手袋による圧迫法も、
冷却グローブも研究がすすめられているので、
今後抗がん剤治療をするときに、
副作用予防で取り入られていく可能性大ですが、
でも現在進行形で抗がん剤治療をしている方は、
ゆっくり研究結果を待っている時間はありませんよね。

そこで、友人が抗がん剤を受ける際に、
既存研究を参考にして、
自己流で行った末梢神経のしびれ副作用予防について
次回書きたいと思います。